新年明けましておめでとうございます。
木祖村地域おこし協力隊の坂口佳奈です。
移住して三年目が経ちました!
あっという間ですね。
2024年も木祖村の歴史や文化を学びながら、
木祖村に根差した文化とアートを発信し、活動したいと思います。
今年度も、よろしくお願いします!
年賀状に使った写真で手に持っているのはわら靴とカンジキ。
山に囲まれた木曽は冬になると雪が降り、厳しい寒さが訪れます。
標高約1000mの木祖村も1月はマイナス10度ほどになり、
それより気温が下がる日も多いです。
そして昔は今よりもっと寒く、そして雪も多く降りました。
わらで編まれたわら靴は雪道を歩く時に暖かく保温性が高いので、
冬には欠かせない履き物でした。
濡れてしまうと、火の側で自分も温まりながらわら靴を乾かします。
雪が深い日は、カンジキをつけ雪を踏みつけながら山仕事へ向かいました。
冬を乗り越えるために必要だった道具は、
現代では懐かしい民具として木祖村郷土館に展示されています。
私の主な活動は、観光案内所に勤務しながら村の郷土館に
収蔵されている収蔵品について調べて紹介したり、
木曽全体の文化や成り立ちについて勉強しています。
2023年は、木曽川でつながる名古屋への勤務もあり、
「木祖村」と「名古屋」2拠点での活動となりました。
日々変わる木曽川の流れのように
緩やかな時も波打つくらい荒々しい時も駆け抜けて
取り組んだ活動の一部を紹介します。
名古屋での活動
名古屋桜山にある木祖村アンテナショップ源気屋にて、
一年間出張店長としてお店の運営に関わりました。
村でアンテナショップを持っている自治体は珍しいです。
名古屋で木祖村や木曽郡、長野の特産品や野菜を
購入することができ、木祖村の移住相談も受付中!
そんな名古屋の活動の一部を紹介します。
カラフル看板描き
お店の入り口におすすめ商品を紹介する看板!
カラフルなイラストでおすすめ商品のPRします。
看板に目を引かれ、入店された
お客さまもいらっしゃいました。
木曽川上下流交流イベント出展
木曽川を通じた木曽と愛知の上下流交流。
日進市、知多市、尾張旭市、・・などなど
愛知県と木祖村は交流があります。
木曽を知ってもらうため、イベントに出展し、
木祖村のPRしました。
伝統工芸品のお六櫛や日本一星に近い酒蔵「湯川酒造」のお酒、
夏は美味しいとうもろこしや白菜がおすすめ!
自然と木祖村の魅力が口から
溢れるようになりました。
木祖村の活動
ぎゅっと積まれた収蔵品。
木祖村では、郷土館の資料や運営について考えたり、
お客さんが来れば、案内も行います。
木祖村の郷土について、お話を聞きに
出かけたり、長野のあちこちにある郷土資料館や
博物館、美術館へ視察に行き、
参考になりそうな事柄をメモしたり・・。
木祖村の郷土はおもしろいし知ってもらいたい!
そう思い活動する日常の一部はこちらです。
村の郷土史家へ会いに
木祖村に住む郷土史家、澤頭さんのお宅に度々お邪魔し、
木祖村の昔の写真を見せていただいたり
資料を見せていただきました。
澤頭さんは木祖村誌の制作にも関わっており
わからないことがあれば
村誌を見れば、ヒントを見つけること
ができます。
澤頭さんだけでなく、
わからないことがあったとき村の方は本当に丁寧に教えてくださいます。
それが本当にありがたく、もっと知ってみたいと思う
気持ちが大きくなっていきます。
面白いと思うことをいろんな形で伝えていきたい
と思い、そのために必要な行動や知識を得ていきたい
と勉強もしています。
外へ出てみよう
文化財調査員の方々と村の文化財を見て回ることもありました。
天然記念物や建造物が災害で破損していないか確認します。
調査員の方々が様子を見にいき、病気や枝が折れたり
してないか定期的にチェックしており、
病気になれば専門のお医者さんに治療を依頼します。
山の上や、車で行けない場所にもあるので
調査も手間がかかります。調査員の方々、本当に
ありがとうございます。
また他の博物館や美術館へ視察に行きました。
木曽だけでも博物館、またはそれに類似する施設は20以上あります。
(現在休業中の施設もあり)
同じような収蔵品があっても用途はその土地次第。
その地域の特徴も知れるきっかけにもなるので、知ってる郷土資料が
あってもピタッと立ち止まり解説を読んでいます。
振り返ると
一年を振り返り思えば、正直木祖村と名古屋の行ったり来たりの生活は大変でした。
一番大変だったのは、電車酔いです。
長距離電車移動で酔ってしまい、体力が毎回削れていました・・
木祖村へ帰ってくるととても安心して
「今日も無事帰ってきたー!」とホッと胸を撫で下ろしていました。
でも初めての仕事や外から木曽を見る経験を改めてできた
のはよかったなと思います。
愛知にお住まいの方、もしくは近隣の県の方は近いですので
電車酔いはきっと大丈夫!
ぜひ木祖村のアンテナショップへ足を運んでみてくださいね。
木祖村での活動はこれからも続けて、広げていきたいです。
来年もしっかり報告できるよう、邁進していきます!