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【中村より】広報きそ4月号【木のこと山のこと】

◆ 広報きそ

今回は令和3年度の活動を振り返り、
協力隊活動の報告をさせていただきました。

各々の活動拠点にて、
何を見て、何を考えて、何を作って、
何を学んで、何を行ったのかを語ります。

しばしお付き合いいただけますと幸いです。

この地でしか考え得なかったこと

昨年の4月から櫛作りの研修が始まり、
主に道具作りやより良い櫛を作るため反復練習の日々でした。

その他には材料となるミネバリという木の現地調査、
出張販売や木祖中学校での授業、手挽き体験での補助、
資料館見学、文化祭での活動報告なども行いました。

様々な活動を通して木の性質について学び、
木で櫛を作ることの難しさや大切さを感じました。

また、自分で道具を作ることによって道具整備の重要性や
いかに道具の良さが櫛の精度に直結するのかを実感しました。

そして毎日櫛を作りながら
道具としての櫛のこと、文化としてのお六櫛について、
今後の在り方など様々なことを考えてきました。

そうした中、今後の木祖村の櫛にとって
一番重要なのは“木”のことだと感じています。

それは、材料が安定して採取できない現状があるからです。

理由として、そもそも櫛が作れるような
直径の太い木がないということ。

ミネバリという存在自体や、
櫛を作るのに必要な木だという認知が
あまりされていないこと。

知らない間に間伐され燃料になっている
ということが挙げられると思います。

今後は作ることだけではなく、
育林や造林など山のことも勉強し、

山を持っている人、
山の木を切る人、
その木を使って物を作る人、

この三者がつながることができるような
仕組みづくりをしたいと考えています。

50年後、100年後の未来に向けて
活動をしていきたいと思っていますので、
今後ともよろしくお願い致します。

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